今年で38回目を迎えた「酒田市凧(たこ)あげ大会」が22日、同市の最上川河川公園で行われ、
県内外の愛好家や市内の親子連れなどが好天の下、凧揚げを楽しんでいました。
江戸期からの酒田凧の伝統を受け継ぐ「酒田凧保存会」(松田正美会長)と、市中央公民館(清野誠館長)が毎年この時期、伝統文化に触れ、異世代交流を図ろうと開いている。今年は青森県や岩手県、秋田県、宮城県など県外を含め約200人が参加。子供、一般、団体の3部門に分かれ、凧の揚がる高さや安定性、意匠などを競った。
この日は時折、春らしい青空がのぞき、日本海から吹いてくる風も程よく、「絶好の凧揚げ日和」(大会関係者)。子供たちは、父母らに糸の上げ下げを手伝ってもらい、うまく風を捉えて揚がると、「やったー」と歓声を上げていました。
大会では鮮やかな色で描いた「酒田凧」、勇壮な武者絵でブンブンと音を鳴らす「津軽凧」、30個ほどの凧が連なる連凧などさまざまな凧が揚がった。凧を使い、空からお菓子をまく趣向もあり、子供たちは楽しそうに春の河川敷を走り回っていた。