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りこ物語 秋田本荘市こでんまり

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☆(こでんまり)の話

「ごてんまり」は、広く手まりと言われ、日本古来の伝統美を持つ手芸品です。
 手まりの歴史は古く、貞応(じょうおう)2(1223)年に手鞠会が盛んに催されたという記録があり、もともとは遊び道具として用いられたのが始まりと言われております。
 江戸期の手まりは、御殿女中から庶民に伝わったとも言われていますが、本荘には記録としては残っておらず、現在は歴史ロマンを感じさせる説として広まっています。

 手まりづくりが盛んに行われたのは、綿の栽培が普及し木綿糸がたやすく手に入れられるようになった江戸時代中期頃から昭和の初め頃までといわれ、江戸時代後期には、手まりは蛤殻を木くずで包み、さらに真綿で包んでから色糸で巻いて仕上げたという記録が残っています。

 昭和に入り、ゴムまりが普及すると、遊び道具として「手まり」は使われなくなりましたが、その技法は母から子へと脈々と受け継がれてきました。
昭和36年に開催された秋田国体で、本市が卓球とソフトボールの会場となり、「ごてんまり」を選手団へのおみやげにしたことから、全国的に本荘の「ごてんまり」の素晴らしさが認められ、高い評価を受けました。

 全国各地にある「ごてんまり」の中でも三方に房が下がっているのは「本荘ごてんまり」だけです。  

 ごてんまりは無限の創作の可能性を秘めた民芸品であり、伝統の技を支えるごてんまり制作者はじめ関係者の熱意、努力により、平成19(2007)年に46年振りに開催された秋田わか杉国体でも、由利本荘市を訪れた選手・役員を始め、多くの人々に「美しさと技の粋 本荘のごてんまり」として変わらぬ高い評価を受けました。

 また、本荘郷土資料館では、常設展「本荘ごてんまりと全国コンクールの歩み」が開催されており、第1回からのコンクール上位入賞作品の展示など、「全国ごてんまりコンクール」の歩みを振り返りつつ、「美しさと技の粋 本荘ごてんまり」の由来と特色を紹介する機会を提供しています。


by yumi_yamagata | 2014-12-06 19:26
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